猫の尿路結石記録 #3 シュウ酸カルシウム結石発覚!でも…処置ができず

オリオンの闘病記録 尿路結石(2017)

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体調が悪くなり、大きな動物病院で精密検査をすることになったオリオン。
そこでは「尿路結石」の診断を受けましたが…「特に処置はできない」という結果になってしまいました。

初めて猫の尿路結石を経験する方にとっては「どうして?」と疑問が残りますよね。
その時詳しく受けた説明についてシェアします。

INDEX

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オリオンの症状はこんな感じでした

尿路結石
病院ばっかり、やだな〜
  • 嘔吐が多くなった
  • 腎臓の数値が若干上がってきている
  • 血尿がでた
  • 尿内に細菌がいないので一般の膀胱炎ではなさそう
  • 元気はあるものの、ごはんやお水を嫌がる事があった

でも、これだけではどこが悪いのかわかりません。
そこで、腎臓病も患っているオリオンは大きな病院で腎臓専門医に診察をしてもらいました。

受けた検査はエコーと血液検査

検査を受けた動物病院はオリオンが腎不全を起こした時にお世話になった夜間救急病院であり、初診は町の動物病院の紹介状が無いと受診できない二次病院です。
そのためホームドクターに紹介状を書いてもらい、腎臓専門医のもとで血液検査とエコー検査を受けました。

一般の動物病院であれば、お腹の毛を剃らないエコー検査も可能な場合もありますが…エコーを終えたオリオンはお腹が丸裸になって帰ってきました~!
この病院はやや外科的な病院で患者さんも重症の子が多いので、効率重視かな?
いきなり丸裸だったのでびっくりしてしまいました。

エコー検査の結果、このような事がわかりました。
あくまでもオリオンの一例ですが、参考になるかな?

  • 右の腎臓は小さくなって機能していない
    後に正常に機能してると言われたりちょっと曖昧ですが、エコーの当て方で見解も変わるのかもです
  • 左の腎臓、膀胱、尿道にたくさんの結石がある
  • 手術の選択肢はあるが、腎臓にも結石がはりついていて剥がす事が困難なためお勧めしない
  • おしっこが尿路に詰まってしまったら(閉塞)すぐに手術が必要

血液検査では多数の値が上昇していたものの、こちらは結石に起因する物だと言われたので、詳細は割愛しますね。

腎臓の数値であるCRE(クレアチニン)は2.0と正常値より少し高いですが、危険な数字ではありません。これも結石が悪さをしているためだと説明を受けました。

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みんにゃ、お見舞いありがとニャン😺💕 血尿が出てしまったオリオン、二次診療の大きな病院で血液やレントゲン、エコー検査を受けて来ました。尿道、膀胱、そして腎臓にも無数の結石があり、右の腎臓は小さくなり機能していません😞クレアチニン2.0でまだそこまで高くは無いですが、今後の経過が大切です。 🏥 膀胱の石たちは手術で除去も可能だけどいずれその上の腎臓から石が落ちて来るのでリスクの方が大きく、当面は検査しながら見守りとなりました😢今まで通り腎臓のお薬を飲んで、療法食を食べお水をたくさん飲んで、おしっこシートや日々の様子をよくチェック💪✨が大切です。 本人は目に見える血尿はなく(赤血球は出ているかもだけど)ごはんもモリモリ🍗とても元気😺✨ ⛵️ 2歳半で腎不全になり、一度は危うかったオリオン🐱今回も大変だけど病気のお友達とみんなで一緒にがんばろうね😊 🐱 #猫 #ねこ #ネコ #ニャンコ #にゃんこ #にゃんすたぐらむ #ロシアンブルー #ペット #cat #cats #catstagram #catlover #cute #cutecat #腎不全 #腎臓病 #腎臓病猫 #腎臓結石 #オリオンのファッションショー #orionsfashionshow

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療法食で溶けない、処置もできない「シュウ酸カルシウム結石」

この時、尿を持参したからか理由は忘れてしまったのですが、オリオンの結石はおそらく「シュウ酸カルシウムだろう」と獣医師から言われたのを覚えています。(手術後にはシュウ酸カルシウム結石であることが確定診断されました)

2020年現在は、この結石にも効果がみられる(場合もある)フードやサプリがありますが、2017年時点でシュウ酸カルシウム結石は、「療法食では改善が見られない」という見解でした。
👉🏽 シュウ酸カルシウムにも効果がみられるというフードやサプリについてはこちらに詳しく記事にしました

猫の腎臓病・尿路結石 #8 療法食とサプリ「ウロアクト」を3ヶ月続けたら…

ロイヤルカナンの腎臓病療法食から結石用の療法食を食べる事になり3ヶ月。嘔吐が減ったり、水をたくさん飲んでくれるようになったりといった変化についてシェアします!

インスタグラムのお友達にも多いもう一種類の結石、「ストルバイト結石」は、状態にもよりますが療法食で改善する事があるということは知っていたので、ショックでした。

獣医師からの指示と今後の経過観察

尿路結石
疲れたニャン

特にできる処置が現状ないため、このような指示を受けてこの日は帰ってきました。

  • 今まで通りの腎臓病療法食を与える
    結石の療法食が改良された現在でも、腎臓病の状況によっては腎臓病療法食が優先になったりします。
  • 水をよく飲ませる
  • 定期的にエコー検査をする
  • 皮下補液は特に続ける必要はない

でも…やっぱり不安でした。特に背中から入れる輸液処置、「皮下補液」を中止するかは悩みました。
「体調が良くないのに大丈夫だろうか?」という気持ちはあったものの、腎不全時にお世話になった病院でもあるので、「皮下補液の中断」という判断をしましたが…
この10日後に緊急手術になるとは思ってもいませんでした…

この次は、「皮下補液」についてオリオンの例をシェアします。
この時は手術になってしまいましたが、2年後の2019年、同様の症状が出た際にはオリオンは皮下補液のおかげで手術にならず快方に向かいました。
👉🏽 2019年の皮下補液エピソードが気になる方はこちらから!

猫の腎臓病・尿路結石 #2 結石注意報の際は皮下補液の早期対処で閉塞予防!

気がかりな症状があり、動物病院へ行ったオリオン。尿路結石悪化の疑いがあったので皮下補液による閉塞予防処置を行うことになりました。

全ての猫ちゃんに「これが良いよ!」とはもちろん言えませんが、選択肢のひとつとして、参考になれば嬉しいです。

次の記事はこちら👉🏽 #4 続けておけば良かった!?皮下補液
ひとつ前の記事はこちら👉🏽 #2 オリオンの場合の症状は嘔吐、腎臓の数値上昇

👉🏽 【まとめ】猫のオリオンの尿路結石記録

【まとめ】猫のオリオンの尿路結石記録

2017年、オリオンが「尿路結石」による「閉塞(へいそく)」を起こし、その場所が悪く緊急手術と入院になった時のエピソード集。