猫の尿路結石記録 #2 オリオンの場合の症状は嘔吐、腎臓の数値上昇
猫の疾患で多い「尿路結石」。特にオス猫は尿道が細いのでメスよりも「閉塞(へいそく)」が起きやすいです。
前回の記事では入院までの大まかな出来事をお話しましたが、今回はオリオンに起きた症状についてシェアします。
腎不全を患った時もそうですが、必ずしもネットに載っているような一般的な症状が出るとは限りません。
普段から様子をよく見ることが大事ですね。
INDEX
一般的な尿路結石の症状

「猫 尿路結石 症状」でGoogle検索してみるとだいたい出てくるのですが、多いのがこのような症状。
- 何度もトイレに行くが、おしっこが出づらい様子
- 尿がキラキラしている(結晶によるもの)
- 排尿時痛そう、鳴いたりする
- 血尿が出る
- おしっこが丸一日出ていない
オリオンはこれらの症状が起こりませんでした。
(のちに血尿は出るのですが、血尿だけでは結石と確定できませんでした)
早めに気付くきっかけになったのは、持病の腎臓病の定期検診でした。
ちなみに尿路結石の原因は水分不足だったり、元々の体質だとも言われており、はっきりはわからないそうです。
予防するにはお水をよく飲ませる事(難しいですよね…)と、定期的な検査をする事、とのことです。
👉🏽 参考記事:猫がお水を飲んでくれない時に試す4つのこと
オリオンの場合の症状「嘔吐」「腎臓の数値上昇」

症状その1
- 嘔吐が多くなった
- 腎臓の数値が若干上がってきている
腎臓を患っているオリオンは定期的に検査をしたり、体調が悪ければすぐにホームドクターの元へ行きます。
この時は「嘔吐がいつもより多い」ことが気になり血液検査をしたところ…
「正常値の範囲内だけれど、腎臓の数値が若干上がっていた」という結果に。
この時は「腎臓病が悪化してきたのかな」と思ったのですが…後から思うと、どうやら結石の仕業だったようです。
これらが起きたのは2017年ですが、2019年、同じ症状が起きてその時は手術になるのを未然に防げました!
腎臓の悪い子で結石が悪くなってくると、正常値内であってもCRE(クレアチニンという腎臓の数値)の上昇が確認される場合があるそうです。
全ての猫に当てはまる治療法ではありません&断定はできませんが、オリオンは皮下補液の処置を続けることで閉塞を免れました。
その時の記事はこちらです。
👉🏽 猫の腎臓病・尿路結石 #2 結石注意報の際は皮下補液の早期対処で閉塞予防!
猫の腎臓病・尿路結石 #2 結石注意報の際は皮下補液の早期対処で閉塞予防!
気がかりな症状があり、動物病院へ行ったオリオン。尿路結石の疑いがあったので皮下補液による閉塞予防処置を行うことになりました。
腎臓を患った猫は嘔吐が多くなってしまう事もあります。
そんな時は皮下補液(背中からの輸液点滴)をしながら様子見をするのがいつものパターンなのですが…オリオンはその数日後血尿が出てしまいます。
血尿が出た!精密検査を受けることに
血尿は膀胱炎などでも出ることがあり、一般的に尿中に細菌がいるかどうかで判断します。
オリオンのおしっこには細菌がいなかったので、膀胱炎ではなく、腎臓あたりからの出血が疑われました。
症状その2
- 血尿がでた
- 尿内に細菌がいないので一般の膀胱炎ではなさそう
- 元気はあるものの、ごはんやお水を嫌がる事があった
ホームドクターの見解では「腎臓からの出血かもしれない」ということで、専門医のいる大きな病院での検査を勧められました。(小さな個人医院なので精密検査はできないのです)
血尿ってどんな感じなの?という方へ、その時のものではないのですが、こちら👇🏽のインスタの2枚目の写真を参考にしてください。
オリオンは元気にしていましたが、嘔吐が続き心配な様子もあるので精密検査までは何度か通院し、皮下補液をしてもらいました。
皮下補液をしてもらうことで一旦、赤い血尿は治ったのですが、自宅でウロペーパー(尿検査紙)を使ってチェックすると、目には見えないものの「血尿」に陽性が出ていました。
👉🏽 自宅での尿検査についてこちらに記事にしました!
もう1つ気がかりだったのは「ごはんを嫌がる事が出てきた」事。
元気いっぱいに過ごしていたのですが、何度かごはんを嫌がる事がありました。
後の記事でも書きますが、閉塞が起きる少し前、「水を嫌がる」そぶりがありました。
やっぱりどこか体調が悪いのだろうと、とても心配でした。
この時はまだ、どんな原因で血尿や嘔吐、腎臓の数値上昇が起こっているのかがわからず、ただただ心配でした。
「膀胱炎だったら良いのになあ」(膀胱炎も大変ですが)と思っていましたが、精密検査で結石の存在が明らかに…
その時のエピソードはまた次回でお話しします。
尿路に問題を抱えた猫ちゃんたちの参考になりますように…
次の記事はこちら👉🏽 #3 シュウ酸カルシウム結石発覚!でも…処置ができず
ひとつ前の記事はこちら👉🏽 #1 おしっこが出ていても尿閉塞が起こる!? 怖い尿路結石
【まとめ】猫のオリオンの尿路結石記録
2017年、オリオンが「尿路結石」による「閉塞(へいそく)」を起こし、その場所が悪く緊急手術と入院になった時のエピソード集。