猫の尿路結石記録 #1 おしっこが出ていても尿閉塞が起こる!? 怖い尿路結石
このブログでは猫の腎臓病についての体験談やケア方法を紹介していますが、猫の疾患でこれまた多い「尿路結石」…オリオンも閉塞や手術、入院の経験者です。
このシリーズでは、オリオンが「結石」による「閉塞(へいそく)」を起こし、その場所が悪く緊急手術と入院になった時のエピソードを少しずつ掘り下げてアップします。
今回はちょっとしたあらすじのような感じで入院までの出来事をお話します。
結石を抱えた猫ちゃんはもちろん、元気な猫ちゃんにもオリオンの体験が参考になれば嬉しいです。
INDEX
処置をしないと命を落とす!尿路“閉塞”

猫のオリオンは2015年に腎不全で生死をさまよいましたが、奇跡的に一命をとりとめ快方に向かい、腎臓病を抱えながらも元気に過ごしていました。ところが…
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2017年の冬に、猫の緊急事態である「結石による尿路閉塞」を起こしてしまいました。
結石によっておしっこが詰まってしまうこの状態では、処置をしないと1日~2日で尿毒症、腎不全により命を落としてしまいます。
オリオンは緊急入院と手術を受け、2週間の入院を経験しました。
閉塞前に結石に気付いても、処置ができませんでした
オリオンに気になる症状が出たのは「嘔吐」。
これは腎臓病悪化でも起こる症状で、オリオンは嘔吐が増えると通院していました。
尿路結石でも嘔吐の症状が出ることもありますが、それだけでは「結石だ!」とは診断できないので、エコー検査などで診断をします。
血尿も出てしまったのでホームドクターの元で診察をしてもらい、精密検査が必要とのことで大きな病院へ行くと…腎臓内に大きな結石がはりついており、腎臓内、膀胱、尿道内に無数の結石があることがわかりました。
結石は特別なフードで溶ける「ストルバイト結石」(全てが改善するわけではないです)とフードでは溶けない「シュウ酸カルシウム結石」の2種類に分かれます。
オリオンは後者の「シュウ酸カルシウム結石」でした。
※2020年現在では、シュウ酸カルシウム結石にも効果がみられると言われているフードやサプリがあり、オリオンも食べています。
👉🏽 猫の腎臓病・尿路結石 #6 療法食とサプリ「ウロアクト」開始
後々別の記事にもう少し詳しく書きますが、「尿路閉塞が起こるまでは何も処置はできない」と診断されました。(一般的にはこのような場合が多いです。)
ですが約10日後、それは起こってしまいました。
結石が詰まったのが「尿道」であれば小さな病院でも処置ができる場合がありますが、詰まったのは「尿管」。診察してすぐに、オリオンは手術を受けることになりました。
おしっこが出ていても閉塞は起こる!?

オリオンは腎臓病もちなので、私はネット上で「猫の病気について」は常々調べており、もちろん尿路結石・閉塞についての知識も多少は持っていました。
「尿路閉塞」と聞いてまず思い浮かぶのは「おしっこが出ない」ですよね。
でも、オリオンはおしっこは出ていました。
獣医師に伺うと、「尿路が完全に塞がっていなければおしっこは出る」けれど、とても危険な状態なのだそうです。
「トイレを何度もウロウロ…といった症状があれば要注意!」「おしっこが出なくなったら~」などなど覚えていたのですが…腎臓病の時同様、このような前触れは起こらなかったのです。
オリオンに起こった症状は嘔吐と血尿での結石発覚ですが、閉塞時の症状は「ごはんを食べず、体調が悪い」でした。
これについてはまた別の記事で詳しくシェアしますね。
すでに結石を患っている猫ちゃんのご家族に比べ、初めての結石発覚は私も含めショックを受ける方も多いです。
この後の記事では、症状や入院中の事などについて詳しくアップします。
今回のオリオンの経験が、皆さんの参考になりますように。
次の記事はこちら👉🏽 #2 オリオンの場合の症状は嘔吐、腎臓の数値上昇
【まとめ】猫のオリオンの尿路結石記録
2017年、オリオンが「尿路結石」による「閉塞(へいそく)」を起こし、その場所が悪く緊急手術と入院になった時のエピソード集。