どんな方法があるの?猫の尿検査について
腎臓病、尿路結石などの泌尿器の病気を経験した猫ちゃんは、その後も定期的な尿検査をした方が安心です。
尿検査にはどのような方法があるのでしょうか?
INDEX
オリオンが定期的に行なっているのは「自宅で採取したおしっこで行う簡易検査」です。
このページは尿検査の種類についての記事なので、具体的な採尿方法はこちらの記事に記載しました。
👉 カンタン!尿検査用の猫のおしっこをとる方法
カンタン!尿検査用の猫のおしっこをとる方法
腎臓病、尿管結石など泌尿器の病気をした猫ちゃんは定期的な尿検査が必要です。お家でのカンタンなおしっこの取り方をシェアします~
体に針を刺す「膀胱穿刺(ぼうこうせんし)」での尿検査

オリオンは尿路結石(尿管結石・シュウ酸カルシウム結石)で手術・入院した際に大きな病院での検査をしました。
その際の検査方法は体に針を刺す「膀胱穿刺(ぼうこうせんし)」という、膀胱に針を刺して直接おしっこを採取する方法でした。
こちらの病院では処置室には入れないので、オリオンの叫び声が聞こえると治療とわかっていてもかわいそうに思ってしまいました。
この方法の方が正確なデータを取れるのだそうですが、猫への負担は心配ですよね。
必要な時にはもちろん仕方がないけれど、3ヶ月おきなどの定期検診時などに行う尿検査では負担をかけたくないというのが本音です。
こちらの病院での尿検査はこの方法のみでした。
手術や精密検査をたくさんの医師が行う大病院なので、正確なデータに基づき診察をするといった感じです。
もちろんそれはそれで安心なので、普段の定期検診はホームドクター、必要な検査を受ける時は大きな病院と2つのかかりつけ医院を頼りにしています。
(2019年9月に、かかりつけは3つに増えました。3つ目の病院は膀胱穿刺、採尿検査どちらも対応しています。)
オリオンはその後無事回復しホームドクターへ診察をバトンタッチしました。
定期的な尿検査をした方が良いということで、ホームドクターの病院では自宅のトイレで採取したおしっこで検査をしてもらえました。
自宅で採取したおしっこでする簡易検査

オリオンが現在行なっているのは自宅のトイレからおしっこを採取する簡易的なものです。
この検査では、病院によって異なるかもしれませんが問診と合わせて下記のようなことがわかります。
オリオンの通う病院では飼い主さんも一緒にその様子を見れます。
- 顕微鏡で尿内に菌がいないかチェック(膀胱炎になっていないか)
- 顕微鏡で尿内に結晶(結石のもと)ができていないかチェック
- 尿を試験紙につけてph値などを確認
- 尿の色を目視確認
トイレの猫砂をくぐり抜けているおしっこなので、少し砂や不純物なども混じっていますが、一緒に顕微鏡で見ると「これはゴミだね」とわかるので、定期的な検査であれば十分かな?と思っています。
オリオンが尿管結石の疑いがあると診察されたのもこの方法で、この検査の後大きな病院でエコー検査などの精密検査を受けて、閉塞(おしっこが出なくなってしまう)前に尿管結石が発見されました。
その際の診療では、ピンク色の血尿が出ている→膀胱炎?→顕微鏡で見ても細菌がいない→腎臓や臓器からの出血の可能性があり→大きな病院で精密検査という流れでした。
所見があった時は再度精密検査となりますが、毎度の猫の体への負担が少ないので助かっています。
尿検査だけであれば猫を病院へ連れて行かなくてもOKで、金額も安く気兼ねなく検査ができます。
この簡易尿検査はオリオンのかかりつけドクターの場合1000円ほどと安く、手軽に受けられるので腎臓病や尿路結石の定期検診に重宝しています。
病院の方針によってはお家で採取したおしっこでの検査を行っていない場合もあるので、獣医さんに確認してみてくださいね。
オリオンが手術や入院をした大きな病院の方では簡易検査は扱っていないので、必要に応じて簡易検査(ホームドクター)と精密検査(大きな病院)を分けています。
そのほかの尿検査

他にもこんな採尿方法があるようです。
こちらの処置はオリオンは受けてない(はず)なので参考程度に。
・圧迫排尿
膀胱を外側から押して強制的に排尿させる。
・カテーテル採尿
細い管を尿道から入れて、尿を吸い取る。
特にオス猫に多い猫の尿路疾患。定期的な尿検査で少しでも予防できますように!
ちなみに、尿路結石になった子は石の種類によってはPhコントロールのフードを食べるように医師から指導がありますが、オリオンは腎臓病の方が優先なので、腎臓病用のフードを食べています。
あとがき:2019年9月に、腎臓に抱えている結石悪化のため、腎臓病フードから結石フードへ切り替えることになりました。
その時のエピソードはこちらから。👇🏽
【まとめ】猫の腎臓病・尿路結石の闘病記録
シュウ酸カルシウム結石の再発を診断されたオリオン、皮下補液による対処治療で元気に回復するまでをまとめました。