猫が療法食をムシャムシャ食べるようになるまで試した方法
猫が腎臓病や尿路結石と診断されると、獣医師から療法食を勧められますよね。でも「食べてくれない」を経験したご家族は多いのではないでしょうか。
オリオンもそのひとりで、最初は全然食べない…!
でも今では、ムシャムシャのモリモリ、美味しそうに食べています。
今回は療法食をムシャムシャと食べてくれるようになるまで試した方法をシェアします。
※腎臓病フードをベースに記事を書きましたが、尿路結石やそのほかの療法食導入にも役立ちます!
INDEX
ロイヤルカナンの療法食を始めることに
オリオンは腎不全(のちに腎臓病)診断時にCRE(クレアチニン)14以上、BUN140以上の高数値でした。命の危機を脱した後、ホームドクターからはヒルズかロイヤルカナンの療法食を勧められました。
オリオンが腎不全発作を起こした時のことはこちらに記事にしました。
👉 猫のオリオンの腎臓病記録 #1 突然の腎不全発作
👉 猫のオリオンの腎臓病記録 まとめ
猫のオリオンの腎臓病記録 #1 突然の腎不全発作
猫のオリオンが腎不全から回復した道のりを少しずつアップしていきます。猫の腎不全は一刻を争います。
プレミアムフードなどの選択肢もありますが、オリオンが受診している3つの動物病院ではヒルズかロイヤルカナンを勧められます。
長年の歴史があり広いシェアが広いこともあり、私はやっぱり獣医さんが勧めるものを食べたほうが良いかなと思います。
まずはヒルズの缶詰(ケーキのような感じでした)は匂いを嗅いだだけで一口も食べてくれず。(ドライフードは試していないですが、インスタのお友達にはヒルズ派も多いです)
ロイヤルカナンのドライフードはぽりぽりと食べたのと与えやすいので私はロイヤルカナンを選びました。
動物病院ではロイヤルカナンの試食小袋が置いてあり、オリオンは「腎臓サポートスペシャル」を好んでいました。
(腎臓病用フードはいくつか種類があります)
ロイヤルカナン ジャポンのオフィシャルサイトはこちら
療法食は美味しくない?

ぽりぽり…とは食べてくれるものの、今までのごはんよりも味も薄く(味見してみました!)、肉類が主成分の今までのフードから、たんぱく質制御のためお米や小麦などの穀類が主成分のごはんに変わり、美味しくないのか?ムシャムシャとは食べてくれませんでした。
まだまだ体調は悪く、良くない状態なので食欲体力をつけることが先決です。そこで、「療法食ではないけれど腎臓に配慮しているフード」を探すことにしました。(獣医師は「準療法食」と呼んでいました)
ドライ“準”療法食を混ぜて与えました
オリオンが療法食をムシャムシャ食べてくれるまで試したフードを紹介します。

着色料が使われた安価なフードは人間の購買意欲を促進させるものであり、猫にとって良いものではありません。
- 三角の粒:ロイヤルカナンの腎臓病用療法食です。最初は少量から。
- 小さくて赤い粒:どうしても食べない時は香りの強い普通食「銀のスプーン」なんかも少量混ぜてあげると食いつきが良いです!
- 黒っぽい粒:下記の「プロステージ」という活性炭の入ったごはんです。
- 三つ葉型の粒:下記の「ピュリナワン」の腎臓サポートフードです。
・プロステージ
Le Chat デトレ 腎臓の健康維持に配慮 オフィシャルページはこちら
・ピュリナワン
優しく腎臓の健康サポート11歳以上 チキン オフィシャルページはこちら
これらのフードをはじめは療法食と混ぜて与えます。
上の2種類のフードと療法食を混ぜて三色丼にしてみたりしました。
はじめは療法食をよけて食べていますが、徐々に食べるようになったら、だんだんと療法食の量を多くしていきます。
よくまぜてあげると香りが移って療法食も気づかれにくいです。

療法食だけを食べてくれるようになっても体調の変化などでまた食べなくなったりもするので、しばらくは数種類のフードを置いていました。
複数のフードを扱う場合、減りが遅く酸化しますので1ヶ月を目安に使い切らないと嘔吐などの原因になります。
あまり古くなったものは捨てることになり、もったいないですが、闘病中なので仕方がないですね。(開封したものは寄付ができないのです)
どうしても食が細い時はふりかけをかけてあげました
・MiawMiawふりかけスティック
こちらのMiawMiawのふりかけにもお世話になりました。体に良いものではないので、もちろん規定の量より少なく。
療法食にパラパラとかけて、混ぜてあげるとよく食べてくれました。
病気の猫にオヤツ類をあげても大丈夫か気になりますよね。
こちらの記事も合わせて読んでみてください。オリオンは食欲のない時などに与えたりしてました。
病気の猫にオヤツは与えても良い?
お店で売ってるかわいいオヤツ。 腎臓病などの病気の子は食べても大丈夫?
ウェット療法食は温めると美味しい!レシピと与え方

ウェットフードもはじめはスープの部分だけをなめてしまったり、あまり食べませんでした。
動物病院で尋ねると「温めると食べるようになる」とアドバイスをもらったので早速試してみました。
使ったのはこちらの「ロイヤルカナン 腎臓サポート」のパウチ。
①スプーン1〜2杯ぶんのフードを器に入れ10秒ほどレンジで温めます。
このままではアツアツですが、香りがたつので猫が興味を持ってくれやすいです。

ボン!と飛び散るので、シリコンのフタをするとGoodです。

残ったフードは1日で食べ切った方が良いので、その日に食べる分は小さなタッパーに入れて冷蔵庫へ、残りはスプーン2杯ずつ、さらに小さなタッパーに小分けにして冷凍してます。
👇🏽別のクリーミーなフードが入ってますが、参考写真です。

②少しずつフーフーと冷ましてあげながら手のひらから与えています。

これはドライフード(カリカリ)を食べているところ
なんと、いっぺんにたくさん盛ると食べなかったりします。
お皿から上手にウェットフードが食べられない子は割と多いようで、気も散ってしまったりするので毎回手のひらにフードを乗せて少しずつ食べさせています。
ウェットフードは腎臓病の薬「セミントラ」を与えるために朝晩与えていましたが、その後は結石予防のためウェットフードを主食にしたり、さらにその後は結石が酷くなり、腎臓病フードから結石用ドライフードに切り替えたりと病状に沿って色々状況が変わっています。
セミントラは1日1回で良いのですがあえて2回に分けており、その理由についてはこちらに記事にしました。
👉 猫用腎臓病薬「セミントラ」の「もうひとつ」の与え方
猫用腎臓病薬「セミントラ」の「もうひとつ」の与え方
今回は腎臓病のお友達も多く投薬している猫用腎臓病薬「セミントラ」の与え方について、獣医さんに教わったワンポイントをご紹介します。
現在オリオンが食べているフードについて
オリオンは2017年に尿路結石(尿管結石・シュウ酸カルシウム結石)を経験しているので、現在は夜中以外はほぼ「ロイヤルカナン腎臓サポート ウェットパウチ」を食べています。
夜間やお留守番時は「ロイヤルカナン腎臓サポートスペシャル ドライフード」を食べています。
尿路結石を患ったらphコントロールフードでは?と思うかもしれませんが、腎臓の維持優先と獣医師から指示があり、このフードにしています。
ロイヤルカナン ジャポンのオフィシャルサイトはこちら
あとがき:2019/11/22
その後オリオンは尿路結石が酷くなってしまい、獣医師と相談の上、仕方なく腎臓病療法食から結石用療法食へ切り替えることになりました。
👉 その時のエピソードはこちらから
【まとめ】猫の腎臓病・尿路結石の闘病記録
シュウ酸カルシウム結石の再発を診断されたオリオン、皮下補液による対処治療で元気に回復するまでをまとめました。
フードボウルは猫壱さんのものを使ってます
フードの器は猫壱さんのものをサイズ違いで3つ使っています。😂
それまでのプラスチックの器よりも清潔に保てて、食べやすい設計になっています。
いくつかあると、洗って乾かしている時など何かと便利です。下の3つ以外にも、絵柄や種類がたくさんあります!
初めは療法食を食べるまで大変かと思いますが、SNSなどで情報交換したりもできますので、根気強く続けてあげてください。病気を抱えた猫ちゃんが元気に過ごせますように!