病気の猫にオヤツは与えても良い?
ペットショップなどでは猫用のオヤツがたくさん売られていますね。
カリカリスナック、ウェットタイプ、ジャーキーっぽいものまで、健康な猫ちゃんであればきっと食べている子が多いのではないでしょうか。
でも、病気になってしまった猫に与える際は細心の注意が必要です。
※こちらの記事は腎臓病・尿路結石経験者のオリオンの場合の事例です。
オヤツを口にしてはいけない病気の場合などもありますので必ず獣医師に相談のもと、判断してください。
INDEX
オリオンも病気になる前はオヤツを食べていました

オリオンは健康だった頃、たまにオヤツを食べていました。
モンプチの「クリスピーキッス」は特にお気に入りで、シーフード味、ターキー味など様々な味があって小分けになっており、パッケージも可愛くて、一緒に遊ぶときなどに与えていました。
覚えている限りですがこんな感じのラインナップです。
クリスピーキッスはインスタ のお友達の間でも人気のスナックです。
- モンプチ クリスピーキッスシリーズ
- キャティーマン シーキューブ
- キャティーマン ねこちゃんジャーキー
- PURINA felix(ピュリナ フィリックス)
今はもう販売してないみたいですが、カリカリスナックを食べていました。
オヤツはゴミ!?あげたらダメなの?

病気の種類にもよりますが、オリオンは2歳半の時に腎不全(のちに慢性腎臓病)になってしまいました。
どんな病気かにもよりますが、オリオンの場合は腎臓という大事な臓器の機能に関わるため、獣医師からもこれから食べるごはんについての指導を受けました。
- 今までのドライフードから、腎臓病用療法食に替える
- 飲ませるお水の量を増やす
- オヤツはNG
この、「オヤツはNG」について、かかりつけのホームドクターでは、「オヤツにはゴミが入っているからね〜」という面白い表現をしていました。
つまり、本来は食べなくていいもので、なおかつ身体には良くないということです。
私はオリオンに食べさせるものはほぼ味見をしてきました。(!)
その中でもオヤツ類は味が濃く、ジャーキー類は「人間がたべられなくもない」ほど味がついていたものもあります。確かに猫の身体には良くなさそうですね。
今までの楽しいコミュニケーションとしてのオヤツタイムがなくなるのはとても寂しいですが、オリオンの健康のためにとオヤツは封印しました。
「ゴミ」だなんてひどい言われようのオヤツですが、実は闘病中に必要になることがあるんです。
オヤツは病猫にとって食欲の「キッカケ」になることもある

身体に良くないオヤツたちですが、完全に排除したかというとそうではありません。
①まずは腎不全時
オリオンは腎不全の時、毎日のように点滴を受け、食欲も体力も無いような状態で、さらにごはんまで味の薄い(実際食べてみました!)療法食に変えるので、あまり食べてくれませんでした。
体重減少が続き、5kg以上あったオリオンが4.2kgまで体重が落ちると、骨が浮き彫りになっていました。(オリオンは大柄なので4.0kgまで落ちると危険だと言われました)

この時期は体力をつけることが大変重要になるので、ホームドクターからも「マフィンでもかまぼこでも、人間のものでいいから何か食べさせてください」と言われたほどです。
猫にとっての体重減少がどんな意味をもたらすのかを実感しました。
そんなオリオンに食欲を出させるキッカケになったのはオヤツです。
「クリスピーキッス」なら食べる、なんていう時もありました。

もちろんずっとオヤツを与えるわけにもいかないので、療法食に混ぜたり、匂いをつけたりしながら徐々に療法食を増やしていきました。
そしてこれらのオヤツをだんだんと少なくしていき、体重は安定していきました。
こちらのふりかけ「MiawMiawふりかけスティック」はとても重宝しました。もちろん規定量よりも少なく与えますが、療法食に適量パラパラとふりかけて、よく混ぜます。美味しい香りがするので良く食べてくれるようになりました。
②イヤイヤ期のとき
病気になってからは、急に「療法食イヤイヤ期」があったりして困りましたが、その際もオヤツを少し与えたり、「準療法食」に位置する、“療法食では無いけれど成分が限りなく腎臓に配慮され優しくなっているフード”を混ぜたりして、数ヶ月ほどで療法食をむしゃむしゃ食べてくれるようになりました。
準療法食については、オリオンが試したフードをこちらの記事にアップしました。
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余談ですが、開封したドライフードは1か月ほどで食べきらないと酸化してしまい、嘔吐の原因になったりイヤイヤ期になったりするので、割高ではありますが 500g入りのものを購入しています。以前は嘔吐が多く、密閉ビンに入れていたとはいえ食べきるのに2ヶ月近くかかることもあったため、(ウェットフードや他のフードと併用したりで減りが遅い)かわいそうな事をしたなあと反省です。
色々と試行錯誤し、今では安定して療法食を食べてくれています。
オリオンはもうすっかり、オヤツのことは忘れてしまったようです!
いつかまた、体調を崩してしまった時、加齢により腎臓病が進行した時など、食欲不振になることがあるかもしれません。その時はまたオヤツを上手に活用しようと思います。
冒頭と重複しますが、こちらはオリオンの場合の事例で、獣医師に相談のもと行ったケア方法です。容態の急変にも関わる可能性もありますので、病気のケアにオヤツを使う際はまずはかかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。