猫のオリオンの腎臓病記録 #8 発熱と異常行動でFIPの疑いが…

オリオンの闘病記録 腎臓病(2015)

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猫を飼っていて、SNSをやっている方ならご存知の方が多い「FIP(猫伝染性腹膜炎)」。不治の病と言われており、とても恐ろしい病気です。

実はオリオンも腎臓病の闘病中だった2015年に、FIPの疑いがあり検査をしました。
今回はその時の体験談をお話します。
(2019年現在、腎臓病は抱えながらもとても元気に過ごしています)

オリオンが腎不全発作を起こした時のことはこちらに記事にしました。
👉 猫のオリオンの腎臓病記録 #1 突然の腎不全発作
👉 猫のオリオンの腎臓病記録 まとめ

猫のオリオンの腎臓病記録 #1 突然の腎不全発作

猫のオリオンが腎不全から回復した道のりを少しずつアップしていきます。猫の腎不全は一刻を争います。

INDEX

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FIPとは?

現在ではまだ予防法も治療法も無いといわれる病気、FIP(猫伝染性腹膜炎)。

病気についての詳しいことは動物病院や猫メディアなどできちんと書かれているので、私のブログではさらっと書いておきますね。

首輪をとったオリオン
ふむふむ!

FIP(猫伝染性腹膜炎)とは

  • 発症すると短期間のうちに100%の死亡率と言われている
  • 純血種の方が発症しやすいと言われている
  • 3歳までの若い猫や老猫に発症しやすい
  • 元気や食欲が減ったり、39度以上の発熱が続く
  • 神経症状(オリオンの場合は異常な行動、性格の変化)

発生源としては、「猫コロナウィルス」というウィルスがFIPV(FIPウィルス)に変異してFIPを発症させます。

猫コロナウィルスとは

  • もともと持っている子もいる
  • FIPに変異しなければ無症状

FIPについては研究が進んでおり、将来的には治る病になるかも?と、ネット上で動物病院や動物医療関係の情報、SNSなどでも発信されています。

稀に「治った」という例があるが、それは元々FIPではなかったという説もあるそうです。

オリオンも様々な症状からFIPの疑いが…

オリオンの腎臓病記録#7と内容が重複しますが、オリオンは腎不全からの回復期に体調を崩してしまいました。

くまさん
この時は小さい頃一緒にいたクマさんに甘えてケージにいることが多かったです。
不安だったのかな?

それまでは数値も落ち着き、食欲もモリモリ、元気に遊ぶ姿も見られて少し安心していたのですが…症状としてはこんな感じです。

  • 嘔吐の頻度が多い
  • 食欲の減退と体重減少
  • 40℃を超える熱が出る
  • 足や全身がピクピクと、小さな痙攣(けいれん)を起こしている
  • フローリングやペット用ひんやりパッドなど、冷たいところを舐め続ける
  • 我を忘れたような過剰なグルーミング
  • 声をかけてもわからないみたい、甘えず、別人格のように感じる

もともと体格が大きく、5kg以上はあった体重が腎臓病で4.2kgほどに減ってしまったオリオン。(オリオンの体格では4kgを下回ると危険だと言われました)

回復期には4.7kgまで体重が増えたものの、この体調不良で4.2kgまで落ち込んでしまいました。

ホームドクターから、「FIPの可能性があるため大きな病院で検査した方が良い」と言われました。私はこの時初めてFIPという言葉を聞きました。

当時まだSNSでの猫つながりがなく、FIPについて知らなかったので、ネットで色々調べてとてもショックでした。

紹介状を持って二次診療の病院へ…

先生に検査の予約を取ってもらい、精密検査へ。

朝預かりで夕方お迎えに…。エコーやMRIも受けたので、オリオンはお腹の毛刈りをしました。

お腹の毛刈り
おなかがハゲハゲ〜

疲れたようで、次の日もずっと寝てばかりでした。
検査の翌日は体力も消耗しているので、ホームドクターの元へ皮下補液(背中から輸液点滴)をしてもらいに行きました。

この検査の時かかった料金明細はもう持ってないのですが、検査の金額が書かれた紙はこちらです。

FIPの検査

MRIやウィルス検査はやはり高額ですね。
10万円は軽く超えました。が、この時はFIPのことが心配で、「保険に入っていればよかった~」なんて思う余裕もありませんでした。

検査の結果は…FIPではありませんでした

検査結果は1週間後だったか…よく覚えてないのですが、電話で受けました。
電話が来る予定の日はソワソワして仕事もはかどらず、電話を受けた時はドキドキして震えました。

オリオンの検査結果は…FIPではありませんでした!
コロナウィルスも陰性、大丈夫でした。
本当に良かった…!

腎臓病を抱えた猫に体調不良はつきもの

結局オリオンの様々な体調不良の原因は分からず、20日ほどで落ち着いてきました。
完全に異常な行動がなくなるまではしばらくかかりました。
獣医師の話では、腎臓病の影響ではないかとのことでした。

その後もオリオンはしばしば体調を崩したり、熱を出したりと病院のお世話になりました。
尿管結石にかかり手術・入院をした2017年の冬以降は、大きく体調を崩すことなく元気にしてくれています。

お世話に手がかかりますが、元気に遊び食欲旺盛なオリオンを見ていると嬉しいです。

芝生ラグ
寝てる写真が多いけど、毎日駆け回ってるよ!

オリオンはロイヤルカナンの療法食を食べています。↓

この後2015年の秋にInstagramを始めてから、FIPにかかって命を落としたお友達をたくさん見てきました。
お互いコメントのやりとりをしたり親しくしていた方の猫ちゃんが亡くなった時はなんとも言えない気持ちになります。

Instagramを開いて「FIP」の文字を見るだけで、ドキッとしてしまう方も多いはず。
早くこの病気が「不治の病」ではなくなることを祈っています。

次の記事はこちら👉 #9 いったん最終回!
ひとつ前の記事はこちら👉 #7 寛解してからの体調不良の例

👉🏽 【まとめ】猫のオリオンの腎臓病記録

【まとめ】猫のオリオンの腎臓病記録

2015年に腎不全・尿毒症を患ったオリオンの奇跡の回復までのエピソード集!