猫の腎臓病・尿路結石 #4 尿検査で潜血反応、腎臓結石発覚!

オリオンの闘病記録 腎臓病・尿路結石(2019)

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尿路結石の再発の可能性が高いということで、ホームドクターのもとで皮下補液の治療をしていたオリオン。
自宅でのウロペーパー(尿検査紙)による尿検査で潜血反応が出てしまったので、急遽大きな検査をすることになりました。

今回のオリオンの経験が、尿路結石・腎臓結石のある猫ちゃんのご家族の参考になれば嬉しいです。

INDEX

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自宅での尿検査で潜血反応が…

オリオン
びっくりだにゃ!

以前の記事に書きましたが、いくつかの気になる症状があり、尿検査からの皮下補液、抗生物質による治療を受けているオリオン。
👉 猫の腎臓病・尿路結石 #1 元気だけど気がかりな体の変化

経過を見ようと思い、再び自宅でウロペーパー(尿検査紙)を使った尿検査をしてみました。
今回の治療開始の前にも同じように尿検査をしていますが、その時には出なかった「潜血」が陽性になっていました…

ウロペーパー

ホームドクターの見解では膀胱炎ではなさそうとのこと…
過去に尿管結石を患い、今も腎臓に結石を抱えているオリオンにとっては尿結石の再発が濃厚。そんな予感が頭をよぎりました。

オリオンはamazonで試験紙を購入しました。
同じものはもう販売されていませんでしたが、(100枚で6500円ほどでした)「尿検査」「ウロペーパー」などのキーワードで探してみると検査紙が売ってることもあります。

エコー検査の結果、腎臓に1センチの結石が!

オリオン
にゃんと!

かかりつけのホームドクターでは大きな検査ができないため、すぐにそれらができる動物病院へ。
(今回はじめての動物病院に行ってみましたがとても親切丁寧でした。前もっていくつかの動物病院を探しておくと安心ですね。)

エコー検査をしたところ、右の腎臓に1センチの結石が見つかりました…

オリオンは一昨年2017年に結石が発覚し、左の腎臓には8.5ミリの結石が貼り付いています。
原因は結石かなとは思っていたものの、今回は右側の腎臓にも結石が見つかってしまいショックでした。
エコー検査は何度かしていますが、いつ頃結石ができたのかはわかりませんでした。

ちなみに腎臓の大きさは左が3.3センチ、右が3.5センチ。
小さな腎臓の3分の1を占める大きさの結石は猫の体に負担をかけます。

腎臓に貼り付いた結石は、手術で剥がすことはできません。
多くの猫ちゃんがオリオンと同じように、おなかに結石を抱えながら過ごしているそうです。

幸い腎臓内、膀胱、尿管、尿道などには結石は浮遊しておらず、すぐに閉塞や緊急手術になる可能性はありませんでした。

皮下補液治療をしていて良かった!?

オリオン
病院は嫌だな〜

前回の記事にも書いており一部重複しますが、一昨年の結石発覚の時には、左の腎臓に貼り付いた8.5ミリの結石の他に「膀胱内に無数の小さな結石」があり、それが尿管に詰まってしまい緊急手術となりました。(尿道ではなく尿管に詰まると難しい手術になるそうです)

その時オリオンが手術を受けたのは2次診療病院といって、夜間救急対応やホームドクターから紹介状を受けて大きな検査や手術を行う動物病院です。

決して悪い病院ではなく、難しい手術もできるすごい病院ですが、「寄り添う」というよりはやや「外科的」な思考でホームドクターとは考え方が異なりました。

膀胱内に沢山結石がある状態でも、療法食で溶けないと言われていたシュウ酸カルシウム結石の場合は「詰まるまでは様子を見る」しかできないと言われ、「皮下補液をしても効果は得られない」との事でした。
(これは他の大きな動物病院でも同じ見解で、間違っているわけではありません。)

今回は「おしっこの回数が少し増えたな?」「嘔吐が多いな?」「尿検査で白血球反応が出るな?」など、本人(猫)が元気な時からホームドクターのもとへ行き、皮下補液の治療を続けていました。
(皮下補液治療をしてから嘔吐がなくなりました!

確証は無いのですが私はこう考えており、もし今回の異変に気付かず治療をしていなかったら、閉塞して手術・入院になっていたのでは…と思っています。

  • もしかして今回も、大きな検査を受ける前は膀胱か腎臓の中に浮遊する小さな結石があったのではないか?
  • それが皮下補液をした事によって大量のおしっことともに、詰まる事なく流れていったのでは?
  • 尿の潜血反応は、小さな結石がおしっこで流れた際に尿管か尿道など、どこかを傷つけたからなのでは?

大きな動物病院では「結石自体にはあまり意味はないかも」と言われがちな皮下補液。
一方、オリオンの通うホームドクターでは「細かい結石のもとはおしっこで出ちゃうかもね!」と言われ、実際に何度か体調不良が治っています。

特に「特別な名医」というわけではない(失礼)かかりつけのホームドクターですが、先生の経験のもと行われる大量の皮下補液に、オリオンは何度も助けられています。

オリオンが受けている皮下補液や結石の閉塞予防について参考になる記事はこちら
👉 猫のオリオンの腎臓病記録 #4 回復のカギは皮下補液とおしっこ
👉 猫に多い「あの」病気の予防!水分補給は人間が気をつけてあげよう

このほか血液検査や動物病院での尿検査の結果もちょっと心配だったのですが、それは次回の記事に…

結石が見つかり、お金もたくさんかかりで色々大変ですが、オリオンが体調を崩さずよくなりますように…そう祈りながら書きました。
病気の動物のためには様々な決断が必要になります。同じ病に苦しむご家族の方は、納得のいくまで主治医の先生と相談してみてくださいね。

次の記事はこちら👉 #5 皮下補液で快方へ…
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👉🏽 【まとめ】猫の腎臓病・尿路結石の闘病記録

【まとめ】猫の腎臓病・尿路結石の闘病記録

シュウ酸カルシウム結石の再発を診断されたオリオン、皮下補液による対処治療で元気に回復するまでをまとめました。