猫に食べさせたい腎臓病療法食
病気になってしまった猫ちゃんが食べる療法食。
日本では動物病院で処方されるフードとして「ロイヤルカナン」と「ヒルズ」のものがメジャーです。
獣医さんによっては「食欲がなくなってしまった時などのために、色々なメーカーの療法食を好き嫌いせず食べられると安心だね」という見解も。
オリオンのホームドクターの言葉ですが、もちろんメインはロイヤルカナンかヒルズをすすめています。
その理由や、私がオリオンに食べさせてみたいフードを3つご紹介します。
※療法食はお店でも購入できる種類もありますが、病気ではない猫への独断での使用は危険です。獣医師のアドバイスを受けてから与えましょう。
INDEX
- オリオンの食べている療法食は王道のロイヤルカナン
- 療法食やフードは複数のメーカーのものを与えられると安心
- 猫に食べさせてみたい腎臓病療法食
(animonda, FORZA10, HAPPY CAT) - 新しいフード導入の難しさ
オリオンの食べている療法食は王道のロイヤルカナン
オリオンは腎臓病になってからずっと、「ロイヤルカナン」の療法食を食べています。
ロイヤルカナンは添加物やBHAなどの酸化防止剤などの使用について一部のブログやレビューでバッシングを受けていますが、全てがプロの見解ではないですし、日本の動物病院のほとんどで取り扱っているフードであるという安心感から、私は4年間ロイヤルカナンを与えています。
療法食メーカーとして長い歴史があり、世界シェアを誇っているロイヤルカナンは療法食の種類がとても多く、とても助かっています。

品質、安全性についてはロイヤルカナン公式ページのリンクを貼っておきますので気になる方は参考にしてみてください。
はじめはドライフード中心でしたが、尿管結石を患ってからはウェットフード(獣医師の判断により結石用のpHケアではなく腎臓ケアをチョイス)を中心に与えています。
追記:2019年の夏に結石の再発のため、今後は結石用の療法食を食べることになりました。結石再発エピソードはこちらから
フードイヤイヤ期などもあるので複数の療法食を食べられた方が安心かなと思い、ロイヤルカナンと並んでシェアの大きい「ヒルズ」のウェットフードを何度か試してみたのですが、残念ながら食べてくれませんでした。
SNSのお友達の中には「ヒルズ派」も多いです!

ヒルズのドライフードは、ロイヤルカナンを食べなくなったりしたら試してみようかと思っています。
療法食やフードは複数のメーカーのものを与えられると安心
なぜ複数のメーカーの療法食を食べられた方がいいの?その理由はこちら。
- 1社のものをずっと食べるよりも成分の分散ができる
(添加物や成分の偏りと共にリスクも分散されるという、あくまでもひとつの考え。例えば食べていても数値が悪くなっていく時などに選択肢が広がるなど。) - 輸入や製造が中止となってしまった際に安心
(猫は急に別のフードを食べてくれない事が多く、療法食ならなおさら) - 急にイヤイヤ期が来てしまいフードを食べなくなった時の備え
療法食は輸入フードが中心なので、1種類だけを食べていると輸入がストップになった場合困ってしまう可能性があります。
まさに先日、アメリカの「ブルーバッファロー」の輸入終了が決まり、SNSで話題になっていました。
ブルーバッファローのフードには猫の腎臓病用療法食メニューもあり、オリオンも第二のフードとして導入検討していたので残念です。
同社の療法食は今後も一部動物病院で購入が可能なようです。
こういった輸入ストップの問題も、最大手のロイヤルカナン、ヒルズであればあまり心配ないと思います。
猫に食べさせてみたい腎臓病療法食
普通のフードならイギリスの「カナガン」他、たくさんの良さそうなフードがメジャーに売られていますが、療法食となると種類は限られます。
オリオンに食べさせてみたいなと思ったのは下記の3つのフード。
詳しい比較などは実際に試していない私が語っても説得力に欠けるので、こんなフードがあるよ〜程度にご覧ください。
※2019/07/17時点での情報です
animonda(アニモンダ) / ドイツ

療法食なのにウェットフードの種類が豊富!
七面鳥、牛、仔牛、豚、鶏、鴨と6種類もありました。
amazonではウェットフードはちょっと高いですが各種1つから購入できるので、お試しに良いですね。
ウェット、ドライフードいずれもグレインフリーで穀物アレルギーの猫ちゃんも食べられます。
代わりにポテトやエンドウ豆などが入っていたりします。
グレインフリーについては「良くない」と訴えているフードメーカーもあります。
例えば腎臓病フードだとたんぱく質制限のためお米などが使われているものが多いです。
個人的には、グレインフリーは歴史も浅いので「グレインフリーフードだけ」与えるのはちょっと怖いです。
他のフードと併用して与えるとかだと、選択肢が増えていいかもですね。
アニモンダのフードは100%が肉ではなく、ポテトやエンドウ豆なんかが代わりに入ってるので、良いのかな〜?
ドライフードも300gパックのものがあり病気の子にちょうどいいサイズ。
多すぎて酸化してしまったらもったいないですもんね。
公式サイトでの価格はこちら。
- ウェットフード各種 100g / 367円
- ドライフード 300g / 1,296円、1.2kg / 3,240円
amazonよりもお得な価格で販売されてますね。
アニモンダには公式ショップもあるので、獣医師と相談の元、公式ショップで購入もできます!
販売店のリンクや情報もたくさん掲載されています。
FORZA10(フォルツァディエチ) / イタリア

ウェットフードの原産国はアイスランドで、赤カレイ&チキンベースのフードです。
ドライフードは米、魚、ポテトベースで非加熱圧縮という特許技術で作られているようです。こちらも酸化防止に嬉しい300gサイズのものがあります。
公式サイトでの価格はこちら。
- ウェットフード各種 100g / 320円
- ドライフード 454g / 1,280円
私もキャリーバッグなど購入した「56nyan(ゴロにゃん)」さんなどでは種類は少ないものの定価で購入できるようです。
👉 56nyanでの取り扱いページはこちら
アニモンダより入手のハードル高めですが取り扱い店舗やネットショップを探して入手できそうです。
HAPPY CAT(ハッピーキャット) / ドイツ

動物先進国であるドイツの高品質なキャットフード。
人間の食品と同基準の「ヒューマングレード」であり、「化学合成保存料、着色料の使用なし」などなど厳しい基準をクリアしたフードだそうです。
公式サイトでの価格はこちら。こちらはドライフードのみ。
- ドライフード 300g / 1,134円
amazonでも公式サイトと同じ価格で購入できます。
辛口レビューの多いamazonでも良いレビューがたくさんあるので購入の際の参考になるかも?
👉 ブランドストーリーなどがわかるページはこちら
👉 公式サイトの商品情報はこちら
👉 公式オンラインショップでの情報はこちら
上記の3つのフードについて
どのメーカーもよそのブログやレビューでは「高い!」というコメントが多いですが、ドライフードはロイヤルカナン療法食とほぼ同等の価格なので私は気になりませんでした。療法食ですし、逆にめちゃくちゃ安かったら心配です。
ウェットフードについてはお肉の割合が多いからか、ロイヤルカナンウェットパウチ(85g ¥200ほど)と比べるとちょっと高いですが、オリオンが体調を崩してしまって「これなら食べる」という状況なら買うと思います。
探してみた限りでは価格のせいもあるのか、ウェットフードのレビューはあまり見かけませんでした。
新しいフード導入の難しさ

先ほどご紹介したフード、個人的には「試してみたい」と思っていますが、実際購入していないのは猫の繊細さが理由です。
オリオンは現在、ロイヤルカナンのフードで腎臓の数値も正常値であり、ウェットフードを中心にすることで尿管結石の持病もコントロールできている状況です。
※2019年秋、尿路結石の悪化により獣医師と相談の元、腎臓病ウェットフードから結石用ドライフード中心の食事に変わりました。
いずれもロイヤルカナンです。
👉🏽 詳しいエピソードはこちらから
元気で食欲もあり、体重も適正。とてもいい状態を保っています。
猫が「今現在体調が思わしくない」状態であれば、フード変更での改善が見込めたり、「食欲がなくなった!」という時に「これなら食べるかな」と試せます。
ところが病気を抱えた猫の場合「今、良い状態を保っている」のであれば「新しいフード」が体に合わなかったり、腎臓の数値に変化が出てしまったりとリスクにつながったりもするのだそうです。
猫は好き嫌いにうるさいので「食べない」ということももちろんあります。
病気の猫はそのくらい繊細です。
第二フードの導入についてはホームドクターと相談しつつオリオンの状態をよく見て、必要な時に少しずつ与えてみたいと思います。
とりあえず、療法食の良さそうなメーカーが複数見つかったので「輸入ストップ」「食べなくなった」などの事態にも備えられるかなとひと安心です!